健康になりたい気持ちが止まらないので、最近なるべくたくさん歩くようにしている。
予定のない土曜日、ふらふら散歩していたら見慣れない焼肉屋を発見した。「あれ、前からあったっけ……?」と不思議に思いつつ通り過ぎようとしたところで、前からやってきた自転車をこいでいる女性が「焼肉屋さん!できたんだ!」と大きな声を出しながら通り過ぎていった。盛大なひとり言が、偶然私の疑問をスッと晴らしてくれた。
このご時世にランチ550円という脅威の店に入ろうとしたら満席で入れず。よく見るとカウンターの椅子は空いている。だが、そこにいろいろ物を置きたいらしく、人を座らせない方針のよう。ついつい「その椅子はだめなのかしら」とやきもきしてしまう。ぐっとこらえて少し先にあるインド料理の店でタイチャーハンを頼んだ。この店にくるのはもう3回目。いつ行ってもだいたい営業していて、値段もそこまで高くなく、からんと空いているので妙に入りやすいのである。
この店のアイスコーヒーは、なんにも告げないと微糖のやつが出てくるのが特徴だ。あらゆるカフェで、ブラックがデフォルトとされ、必要な人だけが砂糖とミルクを入れてくださいと長年言われてきたなか、生まれてはじめて体験する、唐突な微糖。新鮮ではあるけれど、ブラックコーヒーが好きなゆえ、飲んだ瞬間にかすかに肩を落としてしまう自分がいる。糖分をどの程度摂るかについては、自分で舵を取りたい。微糖を飲んでみてはじめて、その欲望を明確に自覚することができた。
それで、今回こそはと「砂糖抜きにしてください」「ノーシュガーです」と店員さんの目をしっかり見ながら、しっかりとお願いしてみた。つもりだった。出てきたのは今日も微糖のコーヒー。深い苦味を和らげるかのように、ほんのりとした甘さがじわじわ、じわじわと口いっぱいに押し寄せてくる。
飲み進めるうち、なんだかこのままでいいかという気持ちになってきたので、なにも告げずにそのまま飲み干した。
そのあと、油でみっちりコーティングされた大量のごはんが出てきた。妙にぼってりとしている。なぜ、君はタイチャーハンの名を冠しているのか。そしてなぜ私はこのチャーハンを頼もうと思ったのか。自分の選択を疑いつつ、ひとくち食べてみたら、にんにくが効いててまあまあおいしい。
きっと懲りることはなく、またこのお店に行くことが今後もありそうな気がしている。
夕飯は鍋にしようと野菜と肉、きのこをたくさん買い込んだあとうたた寝をしたら、鍋じゃないものが食べたい気がしてきたのでその気持ちに従って豚の生姜焼きを作ったら玉ねぎが少し焦げた。最近ちょっと値下がりしはじめたキャベツの千切りと合わせて食べたら、口の中がすこしだけ春になった。
こういう一日のことはたぶん、数日後にはぽかーんと詳細を忘れやすい。ほんとうにすぐ、儚く忘れる。なのでたまにはと思って書き起こしてみた。予定が特にない休日は、時計を忘れてられるのがありがたい。そのせいか、いろんなものに対していらいらしない。

値段もそこそこで入りやすいインド料理店。微糖コーヒーがくやしいですね。自分も同じ自販機でブラックを押したのに2回甘いコーヒーが出てきたことがあります。さすがに2回目はクレームの電話を入れました。ひょっとしたら微糖コーヒーのお陰で混まないのかもと思ってしまいました。
自販機で2回違うやつが出てくるのはつらいですね。なぜそうなったのか、仕組みがぼんやり想像できるから尚更かもしれません。インド料理屋の方は、もしかすると私の言葉が理解できなかったのかもしれず、それならまあいいかと思ってしました。次回、伝え方に気をつけながらもう一度チャレンジしてみようかどうか迷います。