ここ最近、重い荷物を持つときまって左肩周辺が痛む。以前整形外科に行ったときには、ストレートネックが原因と言われた。見せてもらったレントゲンの首はたしかにまっすぐで、これはもうまさにどこに出しても恥ずかしくないストレートネック。素人目にもすとんと納得がいってしまった。とはいえ暮らしていくにはどうにも都合が悪い。首にはもっと弧を描いてほしいものだ。

弧を描けない首の骨のせいで、台湾に渡って1日めの夜にじんじん痛み出した左肩周辺は、翌日になっても癒えないまま、それでもリュックをしょって強行突破をこころみてしまったら、歩くたびに痛みが強くなっていった。もうだめだわ。だめだわこれ。かんねんしてマツモトキヨシに湿布を買いに行った。

湿布を手に取った瞬間、お店の人が熱心に説明をしてくれたのだけど、なにを言ってくれているのかは1ミリもわからないまま、ただただ熱心であることだけが伝わってきた。こういうとき、「ソーリー、アイドントアンダースタンドユアランゲージ」と言うタイミングは、わりあい難しい。たいがい、どうしようかなって思っているうちに先方がすべて喋り終わってしまっているのだ。なんかごめん、本当に。

湿布を2枚ぺりっと貼って、痛みが落ち着きますようにと祈りながら2回昼寝をしたら、夕方痛みが少しやわらいだので繁華街に繰り出した。手元にあった台湾グルメ本の表紙になっている、カリカリの卵焼きがのったどんぶり飯が食べたかったのだ。で、そのお店に行ってみたところ、長めの行列ができていておお…っとなる。私の前に10人くらいは並んでいるのか。

普段だったらひるんで絶対並ばない長さ。でも、なにしろ自宅からの距離が半端ないことに加え、異国の行列であれば、自国の行列とは勝手が違ってわりと面白いかもしれない。そう思って並んでみたところ、威勢のいいお店の人がポテトチップスを口に突っ込みながら、右へ左へ前へ後ろへ。いそいそ働いてる様子に胸を打たれてしまった。

レギュレーションがしっかりしているらしく、行列の進みは早く、あっというまに店内へ。誰かが後ろをとおるたびに背中に圧がかかるのを避けられないくらい、ぎゅうぎゅうの店内。どんぶりの優しい味わいが心に沁みた。この味はたぶん、行列に並んだ徒労感を抜きにしたとしても、おいしいと胸をはって言い切れる味。目玉焼きの外側カリカリ内側トロッとのバランス感があまりに奇跡的で、真似できる気がまったくしない。一緒に頼んだ野菜スープには大量のレタスがどっさり。大柄なフライドオニオンも入っていた。意外な組み合わせ。あと、セロリの破片も入っていたような気がしたのだけど、気のせいかもしれない。

台湾のごはんは、どれもこれもしっかり惜しみなくおいしいからすごい。そうそう、揚げた臭豆腐もおいしかった。お店から放たれる異臭はなかなかだけど、食べてるときは、さほどにおいは気にならない。カリカリの表面と、タレをぎゅーって吸い込んでくれるスポンジのような内側の豆腐、たまらん。つけ添えの漬物の塩加減がちょうどいい。臭豆腐を好きかどうか、ちょっと自信がなかったのだけど、たぶん私好きだ。臭豆腐。明日以降もいろいろ物色したい。明日からは台湾の南のほう。

それにしてもインターネットとの付き合い方がむずかしい。気がつくとついスマホを触っている。今くらいは最小限に留めてみたいんだけど、脳がスマホを求めてしまう。こらえてほしいな脳。

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