「君の出す企画は『空はなんで青いの?』っていう問いのよう」

……と、むかしむかし、けっこう前、何個か前にお世話になった会社で上司に言われたことがあった。それはおそらく褒め言葉ではまったくなくて、なんでそんな今さら聞くまでもないような疑問をわざわざ取り上げるのか、という意味での一言だった模様だ。

以来、その上司の一言をたまあに思い出しては「そういえば、空ってなんで青いんだろう」って思っていた。おそらく化学とか物理とか、理科界隈のなにかしらで説明できそうだけど、あいにく得意分野ではないので、読んだところで一発で理解できる気がしない。それゆえ検索することも控えていたが、さっき急に思い立って検索をしてみた。

理由、あらゆる光のなかでも青い光は散らばりやすいかららしい。

えっ! 

わかるけど、わからない。

わかったことにしたいし、なんとなくわかるんだけど、でも、今度は光の存在が謎!ってなる。

これってもしかして、世の中的にはそこそこ常識なのだろうか。私以外はみんなだいたい知ってることなのか。というか一度授業で習ったのに忘れてしまっているだけなのか。くらくらしてきたので、このあと会う人たちにちょっと聞いてみたい。

でも結局、理論は飲み込めたとしても、そもそも空があること、星が見えること、宇宙があること、人類がいまこんな感じで活動していること、ぜんぶぜんぶ、やっぱり不思議なままな気もしている。

小中学校くらいのころ、「次の授業では、人類誕生の起源を取り扱う」と聞いたとき、ついに長年の謎が理解できる日が来たと期待を寄せた。でも、結局私の謎の根源は全然解けないままだった。

「疑問を解決しよう」と思うとき、それはだいたい「腹落ちしたい」という気持ちが軸になっていることが多いが、実際えいっと疑問に手を伸ばしてみると、さらに大きな謎にぶち当たって、腹落ちするどころか、消化不良をおこしてぐるぐるして、さらにもっとよくわからなくなることが結構ある。

知識量の問題だけではないような気がする。

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